面白エッセイ c1205 イケメン 島には、全く理解出来ない言葉がある。行け、という表現は、パリ、と言う。日本国広し、島の数は、多くあると思うが、行け、という言葉をパリ、と表現する地区ないであろう。フランスのパリ、がどのような意味を持っているのか知っている方は、教えてもらいた... 2024.01.20 面白エッセイ
面白エッセイ c1203 むんぴる 若い青年二人、A君、B君と酒を飲んでいると、C君の話題、文句で盛り上がっていた。そこへC君が、「よー!」と、入って来た。話題は必然的に他の話題となり、アルコールが入り、その内A君が、先程のC君に対する文句話となってきた。酔った勢いもあり「お... 2024.01.19 面白エッセイ
面白エッセイ c1202 貴方は一万円か? 古老の話によると、昔は名字が無かったそうだ。そのせいか、この島の古老達は、あだ名をよく使っている。また、あだ名のつけ方が、ユニークで、特徴をよくとらえている。普通は、大工屋あるいは畳屋、鍛冶屋など、職業による名前を使っているが、結構あだ名を... 2024.01.19 面白エッセイ
面白エッセイ c1201 ハナ ハナ ハナミー 民宿の庭で観光客と飲んでいると、二十歳前後の女の子がペアでいた。島の方言で、親しい間柄、信頼している中、親友中の親友は、パナヌミ(鼻の穴)と表現する。訳は、人間の体の中で、目や耳、乳、手や足など、対になっているが、鼻の穴が一番近い。奥では一... 2024.01.19 面白エッセイ
面白エッセイ c1200 アリ避難 前年に続き、大型台風が10月に島を襲った。4日前の10月3日、島は台風の予兆も無く晴れて雨も無い。いつも通り庭でくつろいでいると、あれれ?いっぱいいるはずのアリ達が、完璧にいなくなり、巣に避難してしまっているのだ。とんでもない予知能力だ。確... 2024.01.19 面白エッセイ
面白エッセイ c1198 女の夜這い ちなみに、この地区の島に、夜這いは、女がする事になっている島があるそうだ。夜這いの作法は、ノーパンが原則だとの事。そんな島で生まれ育っていればよかった、と誰も思うだろう。ノーパンを方言ではマルバイと言う。女の夜這いはマルバイだー!あるボス的... 2024.01.19 面白エッセイ
面白エッセイ c1195 大金 昭二は、夜這いの話が再燃し、明子の身にこれ以上災が起きては、とそそくさと帰り支度をした。明子の縋る気持を振り切り、来た道をとぼとぼ帰る昭二の背中は泣いていた。昭二は、やはり自分の家には寄らず、そのまま港から四十年前と同じ、誰にも気づかれず島... 2024.01.18 面白エッセイ
面白エッセイ c1194 土下座 夜這いがあったあの日、昭二を受け入れ、ささやかな世帯を持ちたいと思っていた。昭二が後手に、柱に縛られ泣いている時、なんで父親に自分の気持ちを打ち明けられなかったのだろうか。何度も、何度も後悔をしてきた。昨夜もトタンに囲まれた風呂場、ドラム缶... 2024.01.18 面白エッセイ
面白エッセイ c1192 瓶拾い 結婚をさせ、子供でも出来れば、元の明るい子に戻るだろうと、石垣島の知人に、相手を紹介して欲しいと依頼した。十歳も年上の健一という男と見合いをしたが、抜け殻のようになった明子は、親の言うまま結婚。健一の仕事は、船の荷役という日雇い労働者だ。当... 2024.01.18 面白エッセイ