面白エッセイ

c1233 食器洗

吊り合いが取れない、習慣が違うという面ではいくらでも書きたてられる。ひかるの田舎では人が亡くなった場合、頭を西向き、太陽が沈む方向にするのだ。女房は北向きだと言う、さて布団やベッドにしても西向きと北向き、縁起が悪いので我が家ではやってはいけ...
面白エッセイ

c1232 交番

昭和30年代から40年にかけて沖縄出身者の心はかなり荒んでいた。パスポートや離島と言う経済的なハンディ、或いは孤独や孤立等が原因だったでしょう。犯罪のニュースには沖縄の苗字が結構出てきたのである。それが偏見となってアパートには沖縄出身者の入...
面白エッセイ

c1230 結婚

私の場合両親が80手前で他界しました。たぶん私は80歳までは生きられるだろうと考えております。現在78歳、あと2年後には鼓動が止まる計算になります。私の人生は80センチの物差しで考えておりましたがもう2年先なんて言うのはあっと言う間に過ぎて...
面白エッセイ

c1229 ワンカット

その後80まで生きたとしても20年間は果たして体が思ったように動くのか先の保証はありません。そう考えてみると何をしなければならないのか、何の為にこの世に自分が生まれて来たのか、疑問が湧いてきます。そんな中から一日でも無駄に出来ない、ワンカッ...
面白エッセイ

c1228 老若男女

過去から現在、そして未来と己の人生を鼓動という側面かな分析展開していく事がいかに大事であるかは、きっとある程度年齢を重ねれば解るかと思います。私の提唱する鼓動哲学とは、一人一人が其々の生き様としての哲学であって欲しい、其々が己の哲学を持つべ...
面白エッセイ

c1225 最先端企業

ひかるは中学迄ランプで育ち、地区に高校は理系が無く商業科、簿記そろばんを勉強せざるを得ませんでした。その後人生をやり直すべく東京へ出、理系の専門学校へ通いテレビ局へ入ります。当時のテレビ局は IT の最先端企業で、夜間の専門学校で2年間理系...
面白エッセイ

 c1223 千差万別

人間(ジンカン)五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり・・・一度生を授け、滅せぬ者のあるべきか・・これは織田信長が口ずさんでいたという敦盛の一節である。権力や名声を欲しいままにした秀吉や家康、勿論、近年においても財閥を成した人とて、滅...
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 c1222 パンツ帽子

新造爺さんはまだら呆けを越している。五歳になる孫芳美が大好きで ママごと遊び、かくれんぼの日々。風呂も食事も寝る時も一緒。芳美はママやお婆ちゃんに ツルツル頭とやり込められる爺さんを助けたいと子供ながらに考える。お風呂で下の毛はふさふさ、そ...
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c1221 阪神ファン

これまた超話題となり町中が色とりどりのマドロス帽にラクダももひき姿が大流行。飲み屋も喫茶店も歩いている人々も色とりどりのマドロス帽にラクダももひきシャツ姿。観光客は島へ来るなり、ここは宇宙かと勘違いする程。大阪で会社を経営している社長が業績...
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c1220 マドロス帽

南の島は一年中温暖な気候である。しかし朝晩は冷える。武蔵爺さんは有り金はたいてラクダのモモヒキとシャツを買った。着てみるとこれがやたら暖かい。早速周りへ自慢して歩いた。あまりの自慢に隣の金持ち爺さんが、ほんだらオイラは2着買うべ、と言って買...