面白エッセイ j1185 悲恋 育造爺ジイーは、大阪の漬物工場で、長い間働いていたが、ふらりと一人で、生まれ島へ戻って来た。結婚はしたことがあるのか、子供は居なかったのか、誰にも過去の話はしない、と言う。機嫌良さそうな顔で、どうやって手に入れたのか、泡盛の二合ビンを1本持... 2023.12.17 面白エッセイ
面白エッセイ j1184 死なすしかないさー いわれたとおり水をかけると、確かに寒いのか、泣き止まる、がしかし、30分もするとまた泣き始まる。30分おきに水をかけ通したが、人間の体が持たない。オスのヤギのいるところ知っているので、連れてこようか、というと、奥さんは即座にブルルン、ブルル... 2023.12.17 面白エッセイ
面白エッセイ j1183 悲痛な声 前にも増して泣き方が、懇願するようなもの悲しさと悲痛な声で泣いている。再度育造爺ジイーの所へ行くと、満面の笑顔で泡盛を舌なめずりで飲んでいる。ジーが泡盛を飲むとケツに根が生え、びくとも動かず、泣き声などまったく耳に入らない。頼んでも、頭の中... 2023.12.16 面白エッセイ
面白エッセイ j1182 郵便配達 見晴らしのいい観光休憩所でのんびりしていると、赤い郵便局のバイクが来、顔なじみの配達員が、兄さん、東京から手紙だよ!、と配達してくれた。東京なら郵便受けへポンで終わりだが、島らしい。なぜ俺がここに居る事が分かった、と聞くと、民宿で聞いた、と... 2023.12.16 面白エッセイ
面白エッセイ j1181 半ボケ 皆さん、ハートアイランドご存知ですか。沖縄本島から南へ450キロ。周囲12キロという、ものの見事にハート型をした、小さな島がある。黒島で、別名はハートアイランドと呼ばれている。この島に年齢は80歳を越した、いまだに独身の一人の爺ジーが居る。... 2023.12.16 面白エッセイ
面白エッセイ j1179 地獄耳 パーティーから数日後、港で会ったので声をかけた。先日、群馬からお父さんが来たんだって、と聞くと。え! ええ!!、誰から!、誰から聞いたの、私お父さんが島に来た事誰にも言ってないのに、とびっくりしていた。おじさん、地獄耳だから何でも知ってるよ... 2023.12.16 面白エッセイ
面白エッセイ j1178 ファッションモデル? 島に昼間は軽食、夜は飲み屋になる小さな店がある。ヘルパーとして23歳の娘と27歳の真美ちゃんが、昼夜交代で働いている。真美ちゃんは、ひかるの娘と同じ名前なので、何時も呼び捨てにしかわいがっている。真美も、ひかるの事を父親の如く親しくしてくれ... 2023.12.16 面白エッセイ
面白エッセイ j1177 天空橋 まったく使われていないが、滑走路を思わせる訳の分からない、とてつもない長い桟橋がこの黒島には残っている。周囲12キロ、海抜12メータ、平べったい島の規模からすると、昔の人のやる事は分からない。昔の出来事、車や重機も無く、すべて人力。超大型台... 2023.12.16 面白エッセイ