面白エッセイ

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j1155 北海道のおばちゃん

島の民宿では夕食後、泡盛がただで振舞われる。中庭の大きなテーブルで、星空を眺めながら、お互い自己紹介をし観光客は談笑。ふらりとその輪の中へ入っていくと、島の人だという事で話を聞きたく、周りに集まってくる。北海道から来たという、60歳過ぎのお...
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 j1154 風葬

亀甲墓は子宮の形だと言われ、命は子宮で育まれ、完うしたら、またそこへ戻ると言われ、入り口は80センチ程の四角い、入り口になっており、勿論、蓋は分厚い四角の石で覆われ、空気が外へ漏れないようになっている。風葬と呼ばれる方式で、遺体は決して焼か...
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 j1153 墓の入り口

入り口は棺桶の入る大きさ。
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亀甲墓。
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 j1151 転がすのですか?

飛鳥古墳見学ツアーに参加した時、近くに巨大な石室があった。参加者に、高校の先生がカメラを持って参加しており、機械や重機の無かった昔、どうやってこの巨大な石を運んで来たのか、ガイドに聞いても分からず、説明書を隅から隅まで読み、頭をかしげていた...
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 j1149 神様だよ

この島に、年は58歳、東京からUターンしてきたY君夫婦がいる。子供は無いが、島の誰もがうらやむくらい、どこへ行くにも二人、すこぶる仲の良い夫婦だ。普段は無口で、酒もあまり飲まず、ひたすら仲の良い夫婦をやっている。先日、家を手直しするので、手...
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 j1147 島移住失敗男の物語。

定年島移住した、吉田氏(仮名)が、深刻な顔で相談に来た。移住した時、世話をしてくれた人が、いつの間にか疎遠になり、その次に親しくしていた人も、付き合ってくれなくなった。とうとう3番目に親しくしていた人に、酒を飲んでいる時、怒鳴りつけられたと...
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j1146 至福の時間

人生、いくつになっても苦楽は付き物だ。おじさんも東京に二人の孫がいるが、二人とも、小児喘息持ちだ。娘からのメールで、今病院で点滴をして来たとの事。孫のゼーゼー苦しむ顔、普通の人並の子になって欲しい、と夕日に願をかけていたところだ。若い時の辛...
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j1145 馬鹿野郎!!

私の前を通り過ぎる時の思いつめたような横顔からして、ただごとではないな・・取り急ぎ、島の消防団を呼ぶ必要があるな、と腰を浮かせ携帯電話を取り出すと、その子は胸元まである深さへ行くと、ピタリと止まった。そして両手を口もとへ持っていき、腹の底か...
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島の夕日。OLYMPUS DIGITAL CAMERA