しかし誰もやった事がない。コンピュータもラックに基盤を嵌め、自作するしかなくバグとの闘い。
記録方式もフロッピーディスクも無い時代、紙テープにパンチ穴での記録方式。
ひかるはとんでもない知恵を出した。
それはデジタルとアナログをごちゃまぜにするというデジアナチャンプル方式で、更に多重編集を路線と枕木同期方式を実践するのである。
VTRには映像トラックと音声トラック更にタイムコードトラックを設け一秒間に30枚、ワンフレーム単位でタイムコード、所番地を記録していく。
その所番地でストップスタート等の制御を行い、更にワンフレーム単位で映像を抜いたり嵌め込んだりする事である。
当時の日本のデジタル技術では一秒間に30枚単位のタイムコード記録、呼び出しが無理であった。
ひかるは何をやったかというと、録画時に新テープに先にタイムコードのパルスを手作業で全編記録してしまう方法である。
収録時には既に最後までタイムコードが手作業で記録済みのテープに画像一枚一枚を嵌め込んで記録、という事である。
ホームビデオで子供の運動会を映像記録すると、ストップスタートを繰り返す。
再生すると必ずストップスタートした所で画面がビローンと一枚流れてしまう。
前と後の画像が同期していない為、当然で解決不可能だ。
ところがテープに最初から最後まで同期信号を先に記録しておき、画像を嵌め込んでいくスタイルなら同期が取れて流れる事は無い。
その原理が電子編集という事になる。タイムコードをアナログで記録、このアイディアで世界初のデジタル編集完成。
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